こんにちは、やってミタオと申します。
最近、大人の学び直しとして歴史を勉強している。
文字ばかりの教科書だと挫折しがちだが、マンガから歴史を学ぶと当時の空気感が頭にスッとはいってくるからおすすめなのです。
で今回、読んでミタのはこちら。
『学習漫画 日本の伝記 卑弥呼 邪馬台国のなぞの女王』
いわゆる子供向けの学習マンガと侮るなかれ、大人が読んでもめちゃくちゃ刺激的なのですよ。
本書を読んでまず印象的だったのが、卑弥呼が魏へ使者を送る場面。
そこで描かれていたのが、航海の安全を祈る持衰(じさい)という存在。
魏へ渡るような危険な航海の際、持衰という役割の人物を選び、船に乗せて航海の無事を祈らせたという。
この持衰は、髪を整えず、衣服も洗わず、肉食や女性との接触を断っている。
無事に目的地へ着けば褒美を与えられるが、病気や事故に見舞われると責任をとらされ、殺されることもあったという。
いやいや、責任が重大すぎるだろう。
現代なら絶対に誰も引き受けたくないブラックすぎる役職。
でも、それだけ当時の航海は命がけだったということなのですね。
ん?それなら逆に考えるとですよ、魏からも使者が邪馬台国へやって来てますよね。
当時の中国は大国。
生活レベルも技術力も倭国とはかなり差があったはず。
倭から魏へ渡る航海が命がけだったとすれば、魏の使者たちはどうだったのだろうか。
難なく来られたのだろうか?
そして初めて倭の地を見たとき、どんな感想を持ったのだろうか。
疑問は尽きないが、そんな当時の様子を想像するだけでも楽しくなる。
あと、私は三国志が好きなのだが、魏が出てくるのは当然としても、なんと呉まで話に出てくるのが胸熱だった。
山梨県の遺跡から呉の銅鏡が発掘されているという話がある。
もちろん史実として確定しているわけではないが、三国志の世界と日本史がどこかでつながっているように感じられて、こういうロマンが本当に大好き。
三国志といえば、天才軍師の諸葛亮孔明も天文や占術を活用していたっけ。
卑弥呼もまた、人々から特別な力を持つ存在として見られていた。
実はね、以前、私はなぜ卑弥呼のような女性が王に選ばれたのか疑問に思っていたのです。
そのときの私の結論は、力が弱いから神輿(みこし)として担がれた説にしたのだ。
争いばかりの世の中だったから、有力者たちが都合のいい神秘的な女性を作り上げたのではないか、くらいに考えていたのです。
だって、占いや呪術なんてすぐに嘘だとバレそうだし、あり得ないだろうと。
ところが今回、マンガで当時の世界観を見て少し考えが変わった。
自然災害や航海が命に直結する時代、祭祀(さいし)や祈りを司る存在は、現代人が想像する以上に大きな意味を持っていたのかもしれないと。
武力とは別の意味で、とてつもない影響力だったのだなと納得しましたね。
話が長くなってきたが、もう一つどうしてもツッコみたい疑問がある。
邪馬台国と狗奴国(くなこく)との戦い。
ここで魏は、やたらと卑弥呼に銅鏡や武器などを与えている。
外交上の理由や、ちゃんとした歴史的説明はもちろんある。
あるのだが……。
これって、今で言う「推し活」なんじゃないのか?
遠い海の向こうの女王に対して、はい銅鏡あげます、称号もあげます、ついでに武器もどうぞ、と至れり尽くせり。
卑弥呼推しの魏の皇帝。
日中間の推し活。
もしかすると日本史上最古の推し活なのではないか。
もちろん違う。
たぶん違う。
でもそう考えると急に親近感が湧いてくる。
だめだ、話がとまらない。
本編だけでなく巻末の解説も面白かった。
特に、かつて生きた人間を一緒に埋めていた殉葬(じゅんそう)の風習が、埴輪(はにわ)へと変化していったという説には思わずなるほどとうなずいてしまったのだ。
ほかにも金印の謎、邪馬台国の所在地論争、卑弥呼の墓の正体など、見どころが満載。
詳細はぜひ実際に読んで確かめてみて。
古代史は謎だらけだからこそ面白い。
卑弥呼の墓よ、早く見つかっておくれと今日も願っている。
そして巻末に出てきた倭の五王。
お前たちは一体誰なんだ。
また調べるネタが増えてしまったではないか。
歴史をもう一度学び直したい人、ぜひ、マンガからいかがですか?
楽しいですよ。
ではでは。
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